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2009年11月15-16日、海外連携諸機関代表者を招聘し、共同研究における理論ならびに知的協働実務の具体的方法論を協議する「AIIC 国際研究協議会2009」を開催しました。
また、それに先立ち11月14日には、立教グラミン・クリエイティブラボが「1st AIICビジネスフォーラム」を開催し、今回の国際研究協議会に参加した世界的NGO等諸機関代表者と日本国内の企業・団体の代表者が、“ソーシャルビジネス”というキーワードを基に今後の新たな連携方法を協議しました。
「AIIC 国際研究協議会2009」プログラム (pdf:243kb)
「AIIC国際研究協議会2009」では、連携NGO等4機関(グラミン銀行、BRAC、PDA、PBSP)ならびに3大学(ダッカ大学、アテネオ・デ・マニラ大学、BRAC大学)の代表者計7名と国内関連分野研究者3名を招聘し、2日間にわたり6セッションの協議を実施し、研究推進のための具体的な意見を交換しました。アジア各地における生活や労働の中で育まれ共有され、現地NGOが活用してきた知恵としての「民衆知」を、研究機関である大学が持つ「専門知」を使い、収集・整理・分析し、地域・国境を越えて社会が直面する問題を解決する「市民知」の中に生かしていくための第一歩を、この国際研究協議会にて踏み出しました。
社会デザイン・社会開発・平和研究・NGO研究・農村開発のそれぞれのテーマごとに研究者からの報告と質疑応答による協議を重ね、最終セッションにおいて、共同研究の構築に向けての今後の方向性と具体的な取り組みを確認することができました。研究機関である大学と、社会的問題の解決を実践し続けている世界的NGO等諸機関の代表者が一堂に会し、それぞれの立場からAIICが掲げる“知的協働”を論じたことは意義深く、「理論」と「実践」の融合が本格的に始まったと言えます。
近年、ビジネスを通じて社会的課題の解決を目指すソーシャルビジネスが国際的に注目されており、わが国でも多くの企業が、自らのビジネスの社会的価値を企業価値として反映させようとする試みが本格化しています。そのような中、本学はバングラデシュのグラミン銀行とBRAC、タイのPDA、フィリピンのPBSPといった世界的な評価を得ている社会的企業・NGOから経営の最前線で活躍する幹部スタッフと、国内企業9社の事業戦略担当スタッフを招聘し、アジアにおけるソーシャルビジネスをめぐる国際動向を共有し、新しいビジネスモデルの構築に向けた協働のあり方を模索する、わが国で初めての機会として「AIICビジネスフォーラム」を開催しました。
ソーシャルビジネスをめぐる論点の本質は、グローバル社会における企業競争力の源泉を再定義する企業戦略そのものと言えます。企業の社会的役割を広くとらえなおす上で、いま脚光を浴びているアジアの社会的企業・NGOの実践が問題解決の一助になる可能性が高く、AIICはこの点に着目しています。その上で「場」と社会科学を中心とする学術的知見を提供することで、わが国そしてアジアのソーシャルビジネスにおける新たな社会的課題の解決方法を創出することを目指しています。
今回のフォーラムを企画運営・統括したのは、「立教グラミン・クリエイティブラボ」です。「立教グラミン・クリエイティブラボ」とは、立教大学を拠点にグラミン銀行・企業・大学の三者で国際的産学連携事業を推進するために、ソーシャル・ビジネスに関する協議を行い、新たなビジネスモデル構築を図るシンクタンク機能ならびにインキュベーター機能を有するAIIC内の組織です。企業と社会の新しい関係づくりを支援するという、従来にない産学連携モデルの構築を通じて立教の特色ある社会貢献に結実させることを目指しています。

「立教グラミン・クリエイティブラボ」で中心的役割を担っているのが、本年10月1日にAIICに着任し、「立教グラミン・クリエイティブラボ」副所長に就任した見山謙一郎特任准教授です。グラミン銀行と日本企業のマッチング業務を皮切りに、現在はAIIC海外連携機関とのパートナーシップ窓口として奔走中です。国内大手銀行、アーティストによる環境融資NPO「ap bank」の執行責任者としての経歴と本学法学部、ビジネスデザイン研究科卒業生としての本学への強い愛校心をベースに、AIICの連携戦略を牽引しています。