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立教大学フラッグシップ研究―アジアの自立的発展に寄与する実践的研究者養成プログラム―

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アジアの知的協働の研究所、AIICを開設しました

研究所設置のご挨拶

2009年9月1日

AIIC 所長

21世紀社会デザイン研究科・教授 笠原 清志

立教大学は、アジアの知的協働に関する国際的な研究拠点形成を目指す研究所として、AIIC(The Asian Institute for Intellectual Collaboration)を、2009年9月1日に設立いたしました。

グローバリゼーションで深刻となった貧困・社会的排除、都市問題、地域紛争、環境問題は、個別・画一的な手法で解を導き出すことは困難であり、アジアの人々が歴史的・地域的な背景に基づきながら社会の仕組みを内発的に変革していく方法を新たに模索することが不可欠です。立教大学では、これまで培ってきた教育研究基盤の上に、南アジア、東南アジアとの関係を強化しながら、本学の研究者の英知を結集し、フラッグシップ研究として俯瞰的・総合的な視野から学際的な新領域「アジアの社会デザイン学」の創成を目指すことといたしました。AIICはその中核を担う全学研究所として政策的に設置されたものです。

AIICが目指す「アジアの社会デザイン学」とは、社会学・経済学・政治学等の学際的研究として展開されてきた社会開発・平和・都市・環境等の諸分野の研究成果を複合するものとして構想する学問領域であり、既存の学問体系の方法論と成果を基礎にしながらも、フィールドに存在する包括的・実践的な知を分析・評価・活

用するアプローチです。「社会デザイン学」では、研究成果をフィ

Dhaka University 200908

ダッカ大学との連携協議(2009年8月)

ールドひいては社会全体に対して総合的に還元する視点を重視し、研究成果を実践的な知や社会変革への運動に結び付けていきます。これは、細分化・専門化する学術的な方法論のあり方そのものを見つめ直す研究機関としての新たな試みでもあります。AIICでは、人文系・社会科学系の多様なバックグランドの研究者が相互に連携するために「ユニット制」を採用し、各ユニットにおいて最先端の学際的な研究プロジェクトを展開していきます。スタートにあたっては、4つのユニットにおいて計8本の研究プロジェクトを立ち上げ、アジアにおけるトップレベルの大学・NGO等と連携した国際共同研究や、海外フィールドワークを軸とした博士後期課程「STCSプログラム*」を通じて、問題解決型の研究教育に取り組んで参ります。

これまで立教大学は、1958年にアジア綜合研究施設(現アジア地域研究所)を設立して以来、ESD研究センターやグローバル都市研究所等の研究組織、21世紀社会デザイン研究科をはじめとする大学院研究科において、アジアとの関わりを重視した教育研究を深化・発展させて参りました。とりわけ、研究教育が専門化するなかでも、「キリスト教に基づく全人教育」という通底する理念に則り、専門性を根底から支える教養の形成に尽力してきました。AIICにおいても、諸学の成果を事象全体との関係のなかで把握する立場を重視して、独創的な研究成果の創出と人材の輩出を目指します。

AIICが我が国を代表する世界的な研究拠点として発展できるよう、皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。

* STCSプログラム:Social Technology for Civil Societyプログラム。立教大学大学院7研究科(21世紀社会デザイン研究科、社会学研究科、経済学研究科、経営学研究科、観光学研究科、異文化コミュニケーション研究科、キリスト教学研究科)に在籍し、全体テーマ『アジアにおける知的協働と社会デザイン研究-民衆知・市民知の新しい融合と「社会デザイナー」の育成のために-』に関連する研究活動を行う博士課程後期課程の学生を対象とした博士論文執筆の支援プログラム。